わが青春の明け瑠璃予告編



今から十五年前にファンを熱狂させたあの作品が蘇る!!
オーガストの金字塔を打ち立てた、夜明け前より瑠璃色な!
止せばいいのに不朽の名作、わが青春のアルカディアと蘇る!
絶望と希望の狭間に生き、己の旗を信じ戦い抜けたフィーナ姫の青春ドラマ。


多くのオーガストユーザーを苦しめた煽り。
かつて8月ユーザーはガキと同じと煽られ、スレが荒れたという。
ユーザーを分断させる卑劣な煽りがフィーナにも向けられた!

挑発的な姿勢を崩さず、ムリグソンは嘲るように言う。
ムリグソン:私はこの一年、オーガストユーザーを見てきた。彼らは誰もが特徴的なものを持っていた。
フィーナ :何だというのですか?
ムリグソン:昨日までは「好きだフィーナ、愛してる」と言ったユーザーが、今日はセシルママで抜いて寝る。
鹿之介  :…!!
フィーナ :オーガストユーザーはそこまで変節漢ではありません。それが分からぬ貴方は哀れなエイリアン!
ムリグソン:!!
怒りに任せて平手打ちを放つムリグソン。しかし、その手は鹿之介に捕まえられた。



時にユーザー同士も苛烈な戦いを始めた。
誰もが己の中にあるヒロインの為に。ユーザーの数だけヒロインがそこにいた。
それは愛か、研鑽し合う、ユーザーの魂か!
鹿之介 :61000、62000、63000! 凄い勢いの入札だ。アルカディア号が引き寄せられていく!
ヤフオクでフィーナのイラストで死闘を巡るユーザー達。
あれから十四年が経った今も激闘があった。
フィーナ:機関出力増大、戦いに決着をつけます!
鹿之介 :72000、73000、74000、くそっ、出力低下! 予備の神戸作戦の分も無くなっちまう!
舵輪を握りしめるフィーナには見えた。笑っていた。大きく、高笑いする女性の顔が。
フィーナ:スタンレーの魔女が笑っています。私達の入札を見ているスタンレーの魔女が…!



そして、力を合わせるユーザーもいる。
密談の内容は割り振りだった。
大軍が引き締め合う館内での手分け作業は重要な作戦だった。
ポリン :私がオーガストブース…。
鹿之介 :俺達が代わりにブロッコリーに向かう。
フィーナ:ブロッコリーは手強い。完売するかもしれないけれど、それでもイルミダス軍の追撃は振り切ってみせるわ。
ポリン :頼むわ、私の分と、そして妹の分も! ゴーラム!!
鹿之介 :ゴーラム!
フィーナ:ゴーラム!!





一部のユーザーは去った。
ガチャ課金ゲーについて行けず、昔ながらの初回限定版を買って、グッズを買って喜ぶユーザーは離れて行った。
大事な同人誌も処分し、振り切ってゆく。
挑発的な姿勢を崩さず、ムリグソンは嘲るように言う。
ムリグソン:さあ言うんだ。どうぞ、ガチャをまわしてください。課金してフィーナSSRを揃えてくださいと
フィーナ :私はユーザーにそんな事を強いはしない。まわさなくとも私はユーザーのそばにいる。
ムリグソン:回さなければサービス終了だ。分かっているだろう?
フィーナ :ユーザーと私達の間の絆を貴方は理解できず、同じようなネタを使いまわす、哀れなエイリアン!
ムリグソン:!!
怒りに任せて平手打ちを放つムリグソン。しかし、その手はフィーナ本人に捕まえられた。



そして十四年の月日が流れ、彼らは帰ってきた。
明け瑠璃コラボを見る為に。拒絶したガチャを回す為に。
ムリグソン:何、出て行った古参ユーザーが帰ってきただと!? 司令官いけません。ユーザー登録を抹消して出て行った、プリホリ以来のユーザーなど百害あって一利なし。地球に入れてはいけません。
ゼーダ :彼らは堂々とログインして帰って来たのだ。このガチャしかないオーガストに。それを止める事は出来ない。
鹿之介 :フィーナ、俺は今、ようやく分かった。ヒロインは君だけがいれば良かったんだ。
トライター:君はそれで気分がいいかもしれないが、我々は迷惑だ。オーガストから出て行け。ここに君の居場所はない!
帰る所とは、居場所とは。
愛したヒロインを追う魂に安住の地はあるのか。
故郷を失う者には戦いの場が与えられる!




そしてかつての名シーンが蘇る。
感動を呼んだ二人の仲。困難に打ち勝つ二人の決意と想いがあった。
カレン :フィーナ様との関係を認めるわけにはいきません。しかし、条件をクリアすれば認めましょう。
フィーナ:条件とは?
カレン :ガチャ決闘で先にフィーナ様SSRを出す事。
フィーナ:カレン、卑怯だわ。出来ない事を押し付けて何が条件なの!? それは乱数操作で絶対に勝てない!
カレン :どう思うかはフィーナ様ではなく、鹿之介さん、貴方です。キリー・ギャグレイのように何も無い男で、大地を這いずり回るゴキブリでしかない貴方への最初で最後のチャンスです。
鹿之介 :俺のような男にチャンスを与えてくれた事に感謝します。受けて立ち、勝ってフィーナを連れて行きます。
ゼーダ :よく言った。君と同じ明け瑠璃ユーザーとしてこの私が決闘の相手をしよう。
男と男の視線がぶつかる。
避けられぬ意地があった。逃げられぬ愛があった。
破滅を省みず、前だけを見て突き進む信念が求められる!




決戦前のわずかな時間。
艦長室で語られる想い。専用のグラスに心を揺さぶり、思い出を重ねてきた洋酒が注がれている。
鹿之介 :ゼーダは今や稀少となった、明け瑠璃と略する男。非礼とならぬよう容赦なく戦う。気になるのは君だ。カレンさんはイルミダス支配化の地球で生き抜いていくようだ。追放されるのは俺だけだ。君が残っても俺は恨まない。
フィーナ:気を使ってくれてうれしいわね。でも、今と同じ事をまた言ったら、次は怒るわ。
鹿之介 :すまない。つまらない事を言った。後は派手にやろう。
勇者が誓いを込めてグラスを空ける。
決意、勇気、希望に満ち、悲観、絶望などはどこにも無い。



激しい戦いが繰り広げられた。
わずかな一枚で勝敗、いや運命の決着がつく。
スターザット号ではエルフィン召還チケットを使ったかのようにエルフばかりが出る。
苛立つムリグソンを尻目(それでもセシルママが出ると嬉しい)に、ゼーダは決意を込めてガチャを回す。
アルカディア号ではギゼリックばかりが出て、舵輪を握り締めるフィーナを怒らせる。(確かにドクロの旗を掲げたけれど…)
鹿之介 :ゼーダはまだフレアライトを持っている。こちらはもう買うしかない。しかし、エムアイカードが先日の駿河屋の通販で止まったままだった。
フィーナ:それでは…
鹿之介 :カードはまだある。これを使おう。いまから十四年前に君と出会った頃に作った、鈴与のカードだ。これは君と今まで渡り歩いてきた、俺達のカードだ
フィーナ:それが、私達の…カード…
鹿之介 :クレカの変更登録完了。有償フレアライト召還斉射10連、発砲まであと10秒!
フィーナ:9!
フィーナ:8!
フィーナ:7!
鹿之介 :6!
鹿之介 :5!
鹿之介 :4!
ゼーダ :3!
ゼーダ :2!
ゼーダ :1!
フィーナ:撃て!!
ゼーダ :撃てっ!!


今、あの感動が帰ってくる。
夜明け前より瑠璃色な 15周年記念パッケージ 2020年9月25日発売!!


戻る