C93




C93の作戦は意欲が少なく、士気の低下はおびただしいものがありました。
それも当然で、C92に行った、つまり夏コミに行ったのだから、冬コミに行かねば
片手落ちになる。そのような理由で出動が決まったのだから、思ったより意欲が
少なく、士気も高ぶらないのは仕方が無いのです。

同僚「今回の君のミッションは、柴又帝釈天まで赴き、高木屋の草だんごを買ってくるのだ」
鹿介「Sir,高木屋の草団子を買って来るであります。Sir!!」
と、いうわけでコミケに用事が追加された。


C93では前回通り、三越日本橋店に寄り道をして現地入りをする作戦を踏襲します。
その後も前回の企画どおりの方法で向かうものとしていました。
まず、誤算は三越日本橋店の混雑具合。大晦日の地下デパって大混雑をするものか
ね?あのクリスマスの時にジェイアール高島屋の地下に行った事があるが、アレと
同じぐらい混んでいます。何が原因と言うか、何が欲しくて皆さん、ここで大群と
なっているのですかね。
ちなみに、クリスマスの時のJR高島屋の地下とは客層が違っており、平均年齢が
30ぐらい上がっています。
高齢者の中に自分がいると、未だ自分が若輩者だと痛感します。
とにかく前に進まないので弁当を買うのも一苦労です。
買っても戻れません。香車と同じで前に進むしかありません。
前に進んで、半蔵門線側の出口に出るしかありません。
どうこうしているうちに、夏に寄ったリカーヴが出てきます。
せっかくだからと一本買って行きますが、レジで並びます。
生まれて初めて、ウイスキーを買うのに並んで待ちました。いい体験です。
思えば夏の時は、キンロックアンダーソンプレミアを手に持ったときにはすぐ隣に
店員が待機していました。すぐに清算出来ましたが、今回はどこに店員がいるのか
分かりません。百貨店とは極端ですな。


思った以上に三越で時間が過ぎました。時間稼ぎとしては上出来です。とにかく銀
座線に戻り、京橋を目指します。京橋駅で京葉線に乗り換えるのです。だが、降りると
びっくり。京葉線の駅なんかありません。
これは路線図を勘違いして見ていただけですが、この勘違いは痛い。
どうする。
東京駅まで歩くのも大変。神田まで行くのも考え物です。
もう一度京橋駅に戻り、メトロを使ってどうにかして京葉線と合流し、新木場を
目指す作戦にします。正直いって、このまま柴又に行こうかとも思いましたが、
ここまで来てビッグサイトに行かないのもどうかと思います。
行きましょう、我々の聖地へ。


メトロのマップを見て、方法を決めます。
まず、銀座線で日本橋に。日本橋から東西線で茅場町に。茅場町から日比谷線で
八丁堀に。八丁堀からJR京葉線で新木場に。新木場からはりんかい線で国際展示
場に。複雑怪奇な行き方で目指します。
今までの作戦でこれが一番ややこしいんじゃないのでしょうか。
この前の飲み会でも話題に出しましたが、口で言っても意味不明です。
文字にしてようやく分かりますな。
なお、この方法については頼経が別ルートを編み出しました。
日本橋から東西線で門前仲町に。門前仲町から都営大江戸線で月島に。
月島から有楽町線で新木場に。参考までに。
なお、有楽町線を使う場合は豊洲で降りて、ゆりかもめを使う方法もアリですな。
C94以降、新木場駅は大変な事になるかもしれません。
ゆりかもめ、都営バスは重要な選択肢じゃないでしょうか。


ビッグサイトに到着。
大佐、今度も来たぜ。あと何回来れるか分からんが、足が向く間は来るぜ。
まずは腹ごしらえで三越で買ってきた弁当を食う。
この立派なカツ弁当は箸で肉が切れると豪語する業物。クソ寒いなかでも肉を
分ける事ができます。食べ終わったら突入です。


久しぶりにオーガストブースに行ってセットやCDを買ってきます。
あいりすミスティリアでオーガストに帰ってきました。この後はやり残した
オーガストゲームの千桃、FAをやらなければいけません。
仕事の合間に何とかしましょう。


ビッグサイトを出ると新木場に向かい、武蔵野線に乗ります。
目指すは柴又。随分と遠くにあるので時間がかかります。
京成金町線という、線と言うには短い路線の真ん中というか、それしか途中に無い。
柴又に到着します。
駅を出ると寅さんの銅像が建っていて映画のシーンを再現してます。
ここは下町の雰囲気がそのまんま残っています。デジカメを持って行かなかったこ
とを後悔しましたね。
まずは商店街を見ながら帝釈天へ。
おみくじを引きます。
このおみくじは四基ほど設置されております。寅さんの音声が出る二機と、獅子舞
を見せる二機の計四機。そして前者が壊れていて使用できません。ただし、メロディ
は出るようで、一番有名なフレーズを定期的に流しています。
壊れても、いつもの音楽は聞かせてくれるので置きっ放しになっているのでしょう。


商店街では予定通り、高木屋の草だんごを買います。
ここは映画でも使用された所でもあるのか、大人気で商品も高額です。
店も綺麗でイケメンの兄ちゃんと可愛い女の子が迎えてくれます。
ここで30個入りのだんごを二箱買います。
これだけでは物足りないので、隣の大和屋でも同じものを注文します。
大和屋はいろんな意味で寅さん時代です。
注文するとおばあちゃんがのっしのっしと歩いてきて、ビニールの手袋を付けると
むんずとだんごを掴んで入れていき、ぐいぐいと餡子を梱包してくれます。
これぞ下町の雰囲気。失われたものがここにある。
僕は次回に来訪した時はまた、ここで買いたいと思います。


秋葉原に来ると、荷物をロッカーに入れます。
え?コミケの日に空いているロッカーなんてあるのって?
そりゃありますがな。
改札くぐって電気街口から総武線ホーム側に行くとあるのです。
まあ、入場料払いながらロッカーを借りに行くものもいないでしょうが、覚えてお
くと便利です。何しろ、探したり待ったりするより、金払ったほうがよっぽど早い
ので。
ロッカーに入れると、天下一忘年会とします。
しかし、美味しくありません。
そこでふと気づくのです。
自分はなんだかんだと言っては理由を付けてここまで来て、以前のような感動、思
い出を作ろうとしていたのか、または、あの時の空気に浸りたかったのか。
本能的にそういうものを自分が望んでいたのだろうと思いました。
しかし、現実ではそんな時はもう二度とありえません。
あるはずがないのです。

月並みな言い方ですが、ここでようやく本当の意味で目が覚めたということでは
ないでしょうか。
何だか悟った気になった鹿之介は、これをもって作戦終了としました。
作戦終了って、C90の時からずっと言ってましたが。



後日談

冬コミと同時期に、長年の間、大佐との活動で使ってきたコートを処分する事にしました。
日に当たると黒色が牡丹色まで劣化して見えて甚だ良くなかったのです。
代わりに買ったのが三越のセールで買ったものでして、これが極寒では厳しいとの事で
セーターを調達する事にしました。
予算の都合で三越伊勢丹通信販売で買ったのですが、その後、カタログが送られてくる
ようになります。これが夏コミの時に三越日本橋店員の言っていたカタログなのだろうか。




私は右側の酒瓶の写真が載っているほうの事を言っているのではないかと思うの
ですが、左だと主張する方もいます。
とりあえず、平成三十年と一緒に消えていく(正確には2019.03)のでずっとセールをしてます。
良かったらどうぞ。

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