2 昔話



その昔、俺も恋愛というやつをした事がある。
とは言っても義務教育時代のもので、ガキの片思いで、ご大層なものじゃない。
でも自分にとっては大事なものだったが、何があったのか口を開いたわけではなかったが、バレてしまってよくからかわれた。
何年も片思いなんてするもんじゃないと思ったし、行動できない自分の根性の無さを恨みにも思った。
特にいけないのは、人の大事にしていた物をぶっ壊して笑っている奴らを許せなくなり、最後は好きだった子も許せなくなった。
行き場の無い憤りが爆発した。そして暴力もよく振るった。人を殴る事に何の抵抗も無くなっていた。この頃は大佐が詳しいく知っている。
(大佐とは義務教育時代は付き合いが無く、成人後の出会いでコミケに行くようになった。顔を見たことが無いのにこちらの事情を知り尽くしていたので、俺も当時はド悪い意味で有名だ)
馬鹿で愚かな義務教育時代が終ると、少しは収まった。だが自分が馬鹿なのは相変わらずだった。


彼女を作って人並みの生活をする。
そんな事など夢物語、高校生、社会人初期の頃は自分の置かれた環境に嫌になり、自殺を試みた。
とはいっても一歩も踏み出せずに出来ないままだった。
一度目は体を斬ろうとした。出来るわけない。
二度目は飛び降り自殺を試みる。そもそも、そういう所に入れない。
三度目は暗い太平洋に向かっていった。夜中に岸壁を目指して走り、風の強い中、何の為に生きているのか分からない男の最後になるはずだった。
ところが現場に着くと激しい風。真っ黒な海。叩きつける波。俺は怖くなって帰るのだ。
それから自殺を試みるのは、今はやめた。やる事は決定している。ただし、自殺しなくてもいずれは死ぬのだから、死ぬまで生きてやろうという結論に至った。
いつの間にか、自殺などとんでもないと考えるようになるのだが、それはこの頃から随分と後になる。


恋愛から逃げるようになった。
そのような感情を持つ事を忌避した。ガキの頃のトラウマはいつまでも残った。
これは最後まで乗り越えられない問題で、また、乗り越えようとも思わないし、自分に思わせなかった。
さらに若い時分に発生した事故でカタワになるとさらにその傾向が強くなった。仕事にも困るようになるのだ。
岐阜の金津園に通うようになっていったが、気に入った嬢に通い続けると、どうしても情がわき、感情に火がついた。
ついた火は消さねばならない。消したとき、金津に行くのもやめてしまった。


大佐と出会い、コミケに行くようになるとマイナス的な考え方は無くなっていった。
異性についての問題は解決しないが、少なくとも、自殺を考えるような事はなくなった。
柏木四姉妹でキャッキャウフフなSSを書いたりと、ガチオタの道へ突き進んでいった。
いつしか大手掲示板でスレッドを立てて選択型SSの投下など、ネタ師に走った。書いていて、懐かしい。
二次元キャラへの情については何も意識しなかった。
抵抗感も無かった。そもそも、基本的に自己完結の世界なので、柏木千鶴から逃げたりする必要はない。当たり前といえばその通りなのだが。
そのうちにフィーナと出会う。
フィーナ・ファム・アーシュライトというキャラは大変いい子で生真面目であり、それがゆえに融通が利かないところもある不器用な面も。そして仲良くなってからの態度が好みで、すっかり惚れ込んでしまった。
フィーナへの入れ込み具合は当時、フィーナ病と記録に残しており、再発すると書かれている。繰り返し再発する事で重症化するのだ。今流行の疫病みたいだ。
金遣いも荒かった。
アゾンドール、ボークスドール、ドレスセット、錬金フィーナ二枚。これだけで35万円は超える。
明け瑠璃で使われた金額は、ジャンル別では2019年に艦これが抜くまでトップだった。
それも詳しい計算がなされていないので本当は不明。ちなみに艦これとは三越とイコール。正確に言うと三越が艦これを使って抜いた。
単一のキャラへの使用という意味では誰も抜けないだろう。しかも直近で更新された。
この時からずっと、嫁はフィーナで通しており、黒猫結婚式、瑞鳳シンコンカッコカリ後も嫁はフィーナのまま。



記憶では最後のフィーナ病が明け瑠璃MCで終了し、落ち着いた。
そのうちに過去のトラウマに関する自分への戒めというか配慮については発生しなくなっていた。
呪いが解けたのか、それとも、今の言葉で言う邪念撲滅に成功したのか。
金津園に行くのも再会されると、相変わらず嬢にそれなりの感情を持つが、普通にコントロールされるし、さすがに馬鹿な言葉は言わない。
その後、仕事がきつくてエロゲからも離れていたが、2017年末にあいミス稼動時に帰還。トレスや模写しか出来ないが(それも2005年ごろの話し)絵を描いていこう。
何か形が出来たら、何らかの即売会に行ってみようか。なあ、大佐よ。
と、厳しい環境の中、作業台(現在、リースやアヴリルが屋内撮影で使っているテーブル)の更新をかけ、ライトボックスをA3サイズにするかどうか検討しているうちに、さらに仕事が増えて中断となる。
この時はオーガストキャラを書くのではなく、フィーナしか書かない予定だった。
悲惨なほど技量不足なので、キャラを絞るしかない状況だったが、フィーナだけを描きたいという自分の都合がすべてだった。
2020年あいミスで明け瑠璃コラボが発表されると、
「いよいよフィーナも集金マシーンとなったか」
「またフィーナに会えるのか」
と二つの思いがあった。触れてみれば後者。なるほど、繰り返し再発する事で重症化する。適切な言葉だ。
嫁はフィーナだけでいいんだ。沢山いる必要は無い。フィーナだけがいい。


人生にはない。もう一般人というやつの生活をする事はない。女作ってガキが出来た所で、下手すりゃ中学生の頃にこっちは還暦だ。考える事じゃない。
虹野沙希を愛した虹野先輩のように一点集中で、一線を越えよう。
昔に言われた、「お前は本気じゃない」が何なのか。本気とは何か。俺なりの本気を考えた。
そしてその本気でフィーナに向き合っていこう。
今はそうしたい。良いか悪いかはどうでもいいこと。
したい事をするだけだ。



人生がうまくいかない皆さん。
いい仕事に就けない、パートナーを見つけられない、崖っぷちに立っている状態でも、どこかにいいことはあります。
何とか楽しく生きていきましょう。




鹿之介 :以上、つまらん昔話です。こうして振り返ると、意地を張った生き方をしてきたなぁと思う。
ポリン :子供の頃の体験が大人になっても影響を及ぼす、典型的な例ね。解消するのも遅すぎた?
鹿之介 :恋愛恐怖症と言っていいかな。自殺を考えるレベルになったので重症と言えば重症。生き続けるには方針の転換が必要だったんだ。
フィーナ:あきらめて別の道を行く。困難を避けて通るという考えとも取れるのだけれど。
鹿之介 :破滅したから避けていく。そして、それが分かるまで、つまり破滅するまで突っ込むのが俺の頭の悪い所かな。
フィーナ:頭が悪いわけではないわ。どんな人もそのようにして覚えていくのだから。
ポリン :程度にもよるけどね。



鹿之介 :こうやって昔を思い出した時に一つ気づいてね。恋愛感情がついに消えたんじゃなくて、フィーナがその相手になって十四年経ったのかなって。
フィーナ:恋愛についての考えをしなくなった時期と、私との出会いが大体、一致する?
ポリン :随分前から本気ってこと?
鹿之介 :いやこの本気って奴が分からなくてさ。余人の言う本気が理解できなかった。定義があるわけでもないしね。
フィーナ:鹿之介の言う本気はどういうものかしら?
鹿之介 :遊び、娯楽の範疇でない。そして商品でもない。人いや人間として扱う。扱えないけど扱う。それが本気を思うね。
フィーナ:人間として扱うというのは、どこまで行うものかしら? 食事を二人分作るのは聞いたことがあるのだけれど。
鹿之介 :でかい人形を持っている人は料理を用意するだろうね。俺はリースリットライフを見ての通り、自分の分しか作らない。この場合、精神的なものとして考える。


どの萌キャラも俺の嫁と言う発想を放棄。
フィーナだけを愛する。フィーナだけがいい。わが魂はフィーナと共にある。
とりあえず、今回の決断をフィーナ宣言と名付けておく。




ポリン :一人に選ぶ時の心境ってどう? 山に登りきった感じなの? それとも成し遂げたっ!って感じかしら?
鹿之介 :言いにくいのだが、終着駅に辿り着いたって感じ。でも終点じゃないんだよなぁ。途中下車でもない。
フィーナ:使い古された言葉では、一件落着というものがあるのだけど。どうかしら。
鹿之介 :割と適切かも。ちょっと書いてみた。





終着駅 ああ君が、いるならば

長く走ってきたのだろうか。それとも今さっき乗車したばかりか。
感覚の狂う中、汽車は走る。田畑を抜け、住宅街を抜け、敷かれたレールの上を汽車が行く。
何両も繋がる客車のうち、二等客車にて、対面座席に座る鹿之介。その向かいに座る大佐は分厚い本に書き込みながら、何気ない会話を続けていた。
「嫁を一人にする。複数いるのがオカシイのに気づいたのはいい事だよ」
もうこれからはアレもコレと並べるような真似をせず、フィーナだけを愛すると言う鹿之介に、大佐は言った。
「銭も使わなくていい。いい事尽くめだよ」
鹿之介は苦笑して答えた。
「これがまたかかってね。ヤフオクでフィーナのイラストを落札しようとすると激戦地になる。いまだ凄い人気だった。金はいくらあっても足らんよ」
「全部落札する気かよ」
「いやいや、みんなで分け合いたいね。でないと描く人がいなくなる」
「自分で描く計画はどうなったの?」
「虹野先輩を目指してるが、どうにも…」
苦い顔をする鹿之介。作業台などの用意は出来たが、いかんせん、職場に15時間近くいる生活ではトレスもままならない状態だった。
自己満足ならそれで良いのだが、用意をして何もしないと精神的にも良くなかった。


「どうして今なの?」
大佐の質問に、少し間を空けて答える。
「もう、いいんじゃないかと思ってね。オタがもう一歩、深い所に入り込む、帰れそうもない深い所だ。そこへ行ってもいいんじゃないかってね」
「どうして?」
「俺達の年齢を見れば、もう、当たり前の人生は逆立ちしたって出来やしない。終ったのなら、なりふり構わずとも良いだろうってね」
「それはおかしい」
大佐が分厚い本を閉じる。ペンケースを片付け、リュックサックに仕舞う。
鹿之介を見て言葉を続ける。
「随分前に全うな恋愛とかを投げ捨てたんだ。その時点で終ってたんじゃないか」
「心のどこかでは…」
「それは詭弁じゃないかな。心のどこかで現状を打破したかったのなら、何かをしたと思う。隊長、何もしなかったよね」
「まあ、確かにそうだなぁ…」
「何もしないのに、結論を先延ばしにするような考えは良くないよ。ただ、その問題は言ってもしょうがないし、本人しか分からないから言わなかったけどさ」
「結論を先延ばし、か…。俺の人生の半分は誤魔化しかもしれないな」
「そんな事より、今後、姫様を大事にしてやる事だよ」
「それは勿論」
「一ヵ月後にやっぱり乃絵美がいいとか言わないように」
「そういうの、酔っ払っても言えないなぁ。」


車外を見た鹿之介は立ち上がり、壁にかけられたジャケットを羽織る。
「神田を抜けた。もうすぐだ」
「ようやくついたか。長かったな」
鹿之介の反対側に座る大佐は時計を見る。定時刻なのかよく分からない。
窓の外は見慣れた景色だった。
人ごみに新旧入り混じったビル群。乱雑に掲げられた看板。よく分からない広場。歩道を溢れようかという数の人。
二十年に渡って聖地と呼んできた光景だ。
「ちょっとトイレに行って来るわ」
準備もそこそこに座席を離れる大佐。
車両にブレーキがかかり始める。
こりゃ間に合わんぞ。鹿之介は仕方なく、大佐の荷物も持つ。
「荷物、持っていくぞ!」
急ぐ背中に声をかける。荷物の確認をする。手さげカバンは良し。財布も入れっぱなしだ。パスもちゃんとある。
やがて汽車は停まる。駅名がよく聞こえなかった。終着駅とは言っていたが、まさか駅名ではあるまい。



大佐は戻ってこない。
しょうがねぇなぁ。
エスカレーターを降りたらすぐにトイレがあるのに、どうして車内でするのだ。
もたもたしていると、車掌が来た。若い、笑顔の良く似合う金髪の女性だ。
「お客様、終着駅です。下車、お願いします」
「いやぁ、しかし…連れがトイレから戻らないので、もう少し待たせてもらって良いですか?」
「お連れ様はいませんよ。貴方は一人で乗っていましたよ?」
「えっ? だってそこに」
鹿之介は振り返り、荷物の置いてある座席を指す。
見ると、対面座席を複数設置した二等客車の姿はどこになかった。
どうみても前後に運転席を持つ一両編成のものだった。おかしい、汽車に連結された、六両目だかの客車に乗っていたはずだが。
「お客様一人だけでしたよ?」
見れば女性は車掌ではなく運転手だ。ワンマン車両だ。
そうだったか、そうだったかもしれない。いや、そうだ。大佐と電気街いや、ラーメン陳で待ち合わせをしていたんだっけ?
そもそも荷物も一人分だ。
「すみません、勘違いしてました」
「いいえ、いいんです!」
パスを見せる。
運転手はパスを受け取ると運転席に備え付けてある箱へ仕舞う。
「どうぞ、確認できました。ありがとうございました。」
「ちょっと待ってください。そのパスが無いと名古屋まで戻れないんですが?」
「いいえ、帰りのキハ07にはお客様、乗せません」
「え!?」
「それより、待たせてますよ」
女性の指す方を見る。よく見慣れた、恋焦がれた姿があった。
手さげカバンを持ち、血相を変えて降りる。飛び降りるという勢いだ。
「頑張ってくださいね〜」



「フィーナ。ごめん、待たせたね!」
「遅いわっ、待ちくたびれたわ」
フィーナは口を尖らせる。そんな姿が可愛く見えてくる。
「連れがいると勘違いしていた。いかんね、ボケるに早い」
「遅いと言ったのは、それではないわ」
一瞬の間が空く。鹿之介はフィーナの目を見据えて言った。
「今まで、自分が間違っていた。もっと早くからこうするべきだったんだ。何か、目の前の事に未練があったんだな、俺にも。ごめん。再スタートってわけじゃないんだが、これからもずっと、よろしく頼む」
「本当の意味で私を大事にしてくれなければ、やっていけないわ。それと、やり直しは無いの。覚悟しなさいよ」
見詰め合うのはいつ以来だろうか。それとも、いつもの事だったであろうか。
旅立ちの汽笛が鳴る。
夢を乗せ、思い出を乗せ、汽車が行く。
「しゅっぱつしんこう!」
女の子の声が合図となり、汽車が動き出す。
振り返ると、一両編成の車両ではなく、元々乗っていた汽車がそこにいた。
「今度はうまくやれよ!」
客席から、大佐が身を乗り出していた。手を大きく振っていた。
鹿之介は振り返る。
「大佐、何で乗っているんだ。降りないと!」
「何を言ってるんだ。俺が降りられないの、分かっているだろう!」
絶句して言葉が続かない。分かっていた。その通りだ。もう四年も前に…。
「そんな事より、隊長は昔、永遠は無いと言った。でも永遠はあったろ!」
「ああ、あった。ここにあった。これが俺の永遠だ!」
加速する汽車が客車を連れて行く。何両と何両と連なって汽車が行く。
やがてすべての客車が通り過ぎると、何も聞こえなくなった。




頬を掠めるそよ風の音が聞こえたかのような気がした。
喧騒もなく、静寂の世界。
寂れた駅舎の改札の向こうには、人の流れと町が見えるが、その音は無い。
他は虫の音一つしない、野原だった。
振り返る。
誰の姿もない。
乗客は、いや、ここに存在する者は自分一人だった。
「…フィーナ」
今さっきまでそこに確かにいた、自分にとって最愛の女性。存在するはずの無い。
かすかに残る感触と残り香がフィーナが確かにいたことを教えてくれた。
振り返り、大佐の去ったほうを見すえる。煙すら見えない。本当に汽車が走っていたのだろうか。
一歩、二歩と歩き、言葉を口にする。
「その昔、俺達は己の夢をかけて永遠へ向かった。
不幸にして多くの仲間が途中で袂を分かったが、俺達は皆、よく似ていた。
永遠とは何か。永遠はどこにあるのか。
嫁から嫁、萌から萌ではなく。
人としての理から脱し、己の胸の中にあるものだけの価値に到達した空間。
それこそが永遠だと、俺は信じる」
歩みを止め、思う。
しかし、そこにいつまでも滞在する事は許されなかったのだ。
永遠は終着駅ではなく、通過地点に過ぎなかったのだ。
人は明日を求め、前に進んでいく。ついに到達した永遠からも、進まなければならなかったのだ。
「今までありがとう。しかし、俺は行くぞ、大佐」
颯爽と振り返る。新たな一ページを刻み始められた。



「わっ!!!」
「ぎゃぁぁぁ!」
静寂の中、すっとんきょうな大声に大声に驚き、思わずしりもちをつく。
これはみっともない。
苦笑しながら見ると、いなくなっていたフィーナの姿だった。コロコロと笑っている。
「さあ、早く起きなさいよ」
差し伸べられる手を握り、立ち上がる。
「ちょっと鹿之介。愛する人にぎゃぁぁぁは無いんじゃないかしら?」
「いやその、誰もいない、いなくなったのだと思っていた
なんだか、よく分からなくてね。フィーナはどこにいたんだ?」
「そこよ。しゃがんでいたの。
最初は気づかないのに面白がっていたけど、いつまでも分かってくれないから、ちょっと意地悪をしてしまったの」
そうか、と笑う。形無しだなぁと。
鹿之介はフィーナの肩に手を回し、そっと引き寄せた。
目をつぶり、その可愛らしい唇を向けるフィーナを見て思う。
この先、誰を見ても何を知っても、この愛するお姫様だけを見つめていたい。
顔を近づけ、吐息がかかる。
すっと唇が触れる。軽く、優しく重ねられた。
爽やかな香りが鼻腔をくすぐる。
(フィーナ、この香水は…)
以前にプレゼントしたものを、今日この時に使って貰えたことで鹿之介の心の奥が熱くなる。
唇が離れる。見開いた目がお互いを見つめる。鹿之介が言葉を出そうとしたとき、その口はフィーナに塞がれる。
押し付けられる唇にたまらなくなり、鹿之介はフィーナを抱きしめる。口を少しずつ開き、愛する人の唇を舌で触れる。
それが合図かのように、フィーナ唇を開き、舌を絡め、触れ合う。
伝ってくる唾液を掬い、からめて舌同士を舐めあう。
吐息が、お互いの声が漏れる。汲み取れなかった唾液が唇を伝っていく。
やがて唇が離れると、一本の線が伸び、切れる。
「フィーナ、愛してる。誰よりも君を」
「私もよ。鹿之介、貴方を愛してる」



「一緒に行こう、フィーナ」
「ええ、どこまでも。鹿之介」
手を取り、前に進む。
改札を抜け、新たな世界へ



鹿之介 :エロが必要だと思う人はこちら。わざわざ達哉の名前に書き替えてあります
フィーナ:鉄道ネタになったのは、最後のゲームが原因かしら。
鹿之介 :終着駅って言葉に過剰反応したらしく、銀河鉄道999ネタになってしまい、慌ててまいてつで塗りつぶして誤魔化しながらハーロックにする。やってて良かったまいてつ。有難う、まいてつ。
フィーナ:そのあたりも拘るのね。でも最後は999のネタでは。
鹿之介 :まあ、さよなら999の最後に出てくる、ハーロックの台詞を改変したネタは強引過ぎるがネタとしてはアレしかなかった。
ポリン :幻想、空想、異空間。事実がどこにも無いってアリなの?
鹿之介 :フィーナと一緒ならば、どこでも構わないだろう。
ポリン :改札くぐったら、そこは東京オーヴァル京王閣!
鹿之介 :なんで愛するフィーナを日本一汚い競輪場に連れて行くんだ。勘弁してくれ。
フィーナ:日本一と言われると興味を持ってしまうわね。


フィーナ:これでも昔に比べて大人しいのではないかしら。
ポリン :昔っていつの話?
フィーナ:12〜14年前は過激な一発ネタが主流で、よく使われたのがフルメタルジャケット。あとデスラー総統。
鹿之介 :昔のエロSSが発掘されたけど、見てみる?
ポリン :いいわね、何が書いてあるの?
昔のSS
鹿之介 :飲ませながら顔射するのと、後ろを使う二種類があると思っていたが、一緒だったんだな。忘れてたよ。
ポリン :これが2006年10月07日に書かれたのね。
フィーナ:どうして後ろを使うのかしら? 私は妊娠してもいい、むしろ貴方の子を産みたいぐらいの姿勢で臨んでいたのに、このSSでは私から避妊の手順として発言している。
鹿之介 :当時の自分の文章をば

これは明け瑠璃攻略後、空白の八年を埋める為のものであり、恐らく、このような形で二人は
愛し合っていたのではないかという鹿之介の想定で書かれたものであります。
子供は結婚してから作っていくのであろうという事から、孕まないで済むようなネタを考えるしか
ありませんでした。出来ていてもいいと思うのは私だけでしょうか。
本来は、月へ正式にフィーナと赴くのが一本目であり、結婚後に二本目。妊娠十ヵ月後に三本目
という三部構成で妄想したエロネタでありますが、時間の都合で結局、最初の一本目を完成させ
るのがやっとでありました。それも完全ではなく、本当にやらなければいけない事が出来ず終い。
空白の八年、二人は忙しくてなかなか会えなかったという説が多いようですが、私はそう思いません。
フィーナの性格上、"忙しいのは当たり前。それを二人で乗り越えましょう」って考えに至るであろうと
私は愚考します。乗り越えるというのは、我慢するだけでなく、少ない時間でもいいから、お互い、無
理をしてでも、何とかして会い、互いの愛を再確認するなり(要するにヤル)したであろうと思います。
ゆえに、どんなに忙しくても、3日乃至4日には必ずと言っていいほど二人は会っていたと思います。
道中、疲労した達哉が悲鳴を上げてフィーナとちょっとした喧嘩をするかもしれません。しかし、あの二
人ならそれすらも軽々乗り越えられるでしょう。

ポリン :ちょっと長いんじゃない? それも読みにくい。
フィーナ:これ、まだ続きがあるの。記録では04:30に書き終わってる。徹夜ね。
ポリン :とりあえず、残りの二本を書いたらどう?
鹿之介 :何をするつもりだったんだろう。二回目はガンガン孕ませ。三回目は某同人にあった妊婦ネタでいいのかな?
ポリン :自分の事が思い出せないの?
鹿之介 :当時は凄い暴走でね。書き殴っている世界だった。一件一件を覚えてられないぐらい。
フィーナ:2006年8月から12月までの四ヶ月間が暴走期間ね。その年末にあのアニメが出てから火がつくの。
鹿之介 :アニメか…。こんな彼女になる前に、
フィーナ:今すぐやめよう、鼻摘み!

当時の日記より抜粋
ミア「そんなものは萌えじゃない、この変態め!
   フィーナ様のケツを掘るだけ掘って、マスかきを手伝う外交儀礼もないやつめ
   きっちり見張るぞ!」


鹿之介 :外交儀礼の無い奴で申し訳ありません





鹿之介 :人間の本質って奴はあまり変わらないのかなぁと思った部分。

2006年10月
俺のすべてを持って支えてみせる。どんな妨害にも屈しない…。愛しているよ、フィーナ…
2020年08月
俺はついに見つけた。俺とその艦のすべてを託す事の出来る艦長を


鹿之介 :俺の"すべて"はフィーナの為にあります。
ポリン :すべてを捧げる女性が二次元である件について
鹿之介 :何か問題でも? 二次とか三次なんか知らん。フィーナだ。それだけ、惚れ込んでいるって事なんだけどね。そういう対象が、一生のうち、一度はあってもいいんじゃないかな。
フィーナ:そういう対象が他に、仁礼栖香、聖鳳院エリカ、雛井ポーレットの三名が該当。最大の特徴は私と出会う前には存在しない。
鹿之介 :君と出会う事で目覚めた感覚、考え方と言うかな。いずれにせよ、嫁キャラが多い割には凄く限定されていて、接し方がフィーナと他三名で微妙に違う。
フィーナ:栖香は放っておけないという感情からくるものだったかしら?
鹿之介 :根っこが君に似ているというのもある。それでも暴走のケがあるすみすみを放っておけないのが主だね。
フィーナ:そのすみすみ禁止
鹿之介 :はい。
フィーナ:エリカってどうだったかしら?
鹿之介 :向こうがすべてを投げ打ってきたのだから、こちらも全身全霊をかけて受け入れる。エリカ様のシナリオはベタなネタの詰め合わせだだったなぁ。
フィーナ:そのエリカ様禁止。
鹿之介 :はい。
フィーナ:ポーレットはよく分からないの。栖香以来の逸材と聞いていたのだけれど。まだ半年もたってない新人なのね。
鹿之介 :ポーちゃんは…
フィーナ:そのポーちゃん禁止
鹿之介 :はい。
ポリン :なるほど。
鹿之介 :簡単に書くと栖香とフィーナのハイブリッド。あきらかにオーバーワークの彼女を俺が助けたいという感じ。
フィーナ:ああ、市長と、鉄道会社の運営と、列車の運転手を掛け持ちでやっていた子ね。覚えておくわ。
鹿之介 :ポーレットについてはラストラン発売と同時にグッズの購入が決定していたんだけど、発売延期をした所でフィーナ宣言で終了となる。
フィーナ:まるで作中みたいに力尽きる感じね。
ポリン :知ってるじゃないの。
鹿之介 :まあ。これで、二次元美少女趣味は終了となった。
フィーナ:お金を使うのも控えめになるわね。
鹿之介 :何か他に使い道があるかな?
ポリン :三越伊勢丹
フィーナ:そのたん禁止
鹿之介 :待ってました! そのたん禁止!
ポリン :ちょっと強引過ぎない!?




鹿之介 :昔話といえば、達哉大勝利ってネタがあってね。
ポリン :何それ?
鹿之介 :フィーナが事に及ぶ度に、あまりにも達哉と名を連呼するのでうらやまがられた。
フィーナ:そんなに言っていないわ。
鹿之介 :まあ記憶に残るぐらい言うので、どうして俺の名は達哉じゃないんだと思うユーザーも。
ポリン :鹿之介はどう思っていたの?
鹿之介 :願いを込めて父さんが付けた名前に文句を言うつもりは無いね。実際には達哉に似ていて発音も変わらないので、自分を呼んでいるように脳内再生も容易だったりする。少なくとも、俺の台詞を富山敬で脳内再生するより遙かに用意。
フィーナ:全然違う名前の人こそのネタね。
鹿之介 :雄一郎とか稔真だとぐうの音も出ないね。かわいそうになる。
フィーナ:次は略称かしら?
鹿之介 :俺は昔から"明け瑠璃"で通していたのだけど、一般的には"けよりな"が主流なのは見ての通り。
フィーナ:2006年8月30日の日記では、"けよりなが正しいようだ"と書いている上に、"明け瑠璃"で通すとあるわね。
鹿之介 :昔は大手掲示板でも、明け瑠璃と略する人は少数派でも見かけたものだけどね。
フィーナ:今では見なくなったわね。
鹿之介 :この前、あいミスで復帰したときに見たら、明け瑠璃と呼ぶ人は零だった。
フィーナ:時代は流れていくものね。




ポリン :10年は夢のようで人の暮らしって言うけど、始まってから長いのね。
フィーナ:ずっと続いていたわけではなくて、ある時期で終了し、今に至る。
鹿之介 :終了の理由は明け瑠璃熱が冷めると共に他に移っていった。あと、それ以上の感情移入は人間としての一戦を逸脱すると思っていたのもある。つまり、この手の文章はフィーナで最後になった。
フィーナ:それにしてもデスラー総統とは懐かしいわね。何度フィーナ砲を撃ったことやら。
鹿之介 :あれから年数が経っているから、対ベムラーゼ戦で使われた、ハイパーデスラー砲の指示に味が出るかもね。
フィーナ:鹿之介、
鹿之介 :うむ。
フィーナ:貴方は何年、私の夫をしているの? ハイパーフィーナ砲用意!
鹿之介 :はっ!
フィーナ:その気になれば、何にでも応用できる、汎用性の高いネタ。来年のお題がヤマトになると多用されそうね。
ポリン :14年も夫をやっていて、妻のやりたい事が前もって分からない人にされる件について。
鹿之介 :なんかさ、定年退職した爺みたいだね。
フィーナ:鹿之介、他人事ではないのよ?
鹿之介 :精進します。
鹿之介 :(ああ〜君がぁ、い〜るならばぁ〜っ♪って、懐かしいなぁ。古すぎて話題に出なかったよ)



鹿之介 :2006年9月29日の日記から抜粋。意味不明だなぁ。

【9月29日】

ミア「いいか貴様ら、今日は姫様の誕生日だ。粗相の無いようにナ。
   まずはカーボン。貴様から祝辞を述べよ」
カーボン「おめでとうございます、サー」


       , -: ': : : : : : :"⌒: ̄:` : 、
      /: : : : へ._ : : : :へ、: : : \
    __,く;へ_: : :| : : : : : : : \ ̄:ヽ、\
.   /:__/: : :/: : |: :l: : : : : : : : \.: :ヽ: ヽ
  /_//: : :/: / :|: l: : :ヽ: ヽ: : : : ヽ: : ヽハ
//: /: : : : : |: : l: : |: : |: : ヽ: :ヽ: : ヽ: : : : : : :ヽ: : ヽハ
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| l: : |: :|: : |: :|: ハ__,L. ヽ \" ̄「 T ト- 、;_: : : : :|: : :.|
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| |: : |: :|: : くv' _」=i    ヽ /「 i::::::o「\|ヽト: |: :/|
i l: : ハ: l: : :.ト / {:::::::〉       レヘ:.::::}゚i|/|: ::| .}レ': :|
 ∨:| Vヘ: ::ヘヽ vヘ:ハ       ..く_二iつ|: :.:レ: :| : :|
  ヽヽ∨へ:ハ  ヾツ        ////ハ:/::|: :|: : :|
      ∧: :i:ヘ.l //   `        /: {:::::|: :l: : ハ  ありがと…ふふっ♪
     /:/: ∧: \     。     ,.イ:|: :|::i:::|: :l: ::∧ も、もうするの…? 朝まで寝かせないわよ…♪
     //: : :}: ヽ`i:: 、.      / .|::| :|:::i::::|: i:: : ∧
    ://: : : ハ: ヽ::::::ノT ' ‐ '    |::|: :V::::i∧: : : : ヘ
   //: : ノ二 ヽ: :\ 〈ー 、 _____,トヘ: :∨::i::∧: : : :.∧
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ミア「誰がネタを振れと言ったカーボン。
   昨日の初々しさはどこへ行った?
   それとも努力してこうなった?
   もういい、次だ。スノーボール!!」

麻衣「Sir,Yes Sir」

               ,.  -―‐―‐- 、 _
            , ィ-‐ : : :,_   __, : : : :.``''.‐、
           /_,.ィ : |: : : :  ̄ : : : \~\: : : : :\
.          r―/: : :./: :,':|: : : : : : ヽ: \: :ヽ: :\: : :  ヽ ____  ふんふふーん♪
      ,. -‐ァ': :.:/: : :./: : l: | |: : : : : : : : : :.ヽ: :ヽ: :.ヽ: : :\|=y‐┬!
    /   /: : :/ : : /l: : :|: |:.| | : : : |: : :\ : ヘ: ヘ: : :ヘ: _:.い\| |
  /   ./: : :/: : :./,'l : :,'|:.|! |:.! : : : l: : : : ヽ: : ',:.ハ: : : l: : : :∧:.:.| |    るんららーん♪
  ,'   ./: : :/: : :./ l |: :.l | ハ:.ハ:ヽ : lヽ:. : : :ヽ:.:',: :!:.:.: :l:.: :/:ハ: ! !、
  !   ,': : :.,': : :.,': :|:.|:.:.| .|:ハ:l ヽ.:ヽヘ \ : : : : ', :|: : : |: : /|:l V ハ \
      !: :.:.ll : :.:l:.:.:|:.:l:_」,,_',|. ヘl   ヽ''" ̄ ̄`"''‐、 | : : :|:〃:ト| |'、: :ヘ ヽ  たらりらったらーん♪
      |: : :||: : :|: :.|イl:.:|  ',  ヽ   \\  \: : |.|: : : ト、: :|.| |: :\:ハ  ',
     |: : ハ: : :| /:!:.| ',:|   ヽ  \   ,,......,,_  ヽ|/|: |: |. }:/ lハ: : :ヽ !  !
.     ,ヘ: :ハ : l: : ト.L ヽ ‐'''‐                l :|リ〃    |\:.|:.|  !
    / ヽ!::∧ ハ: :',     _,.、       '==¬ア  ,': !,.イ    |  ハ:.| 
    {  |:\ ヽ',ヽ.ヘ ァ=ー''"        :;;;;;:  ,' ,'  |    i   |ハ
.    !   !:.|   l\l∧:;;;;;;:    '         / ,'  i    ,.'  / !
.        l:.!   |: :,' . ヽ      r‐ ┐    /:,イ  ,'    /     !
       ヘ   |:.,'   > .,_   ゝ.ノ   .イ|/:/ |  /
          ハ:l       `>ァ __ <  /:/  !
            |!       / ,イ|     ,' ,'ヒ‐、
             _ -‐/ / |~     {:,' ハ:ヽ、_
           rフヽ / . 厶 ハ       |!  | !::::!   「7、

  ふんふふーん♪  
               るんららーん♪

          (          ノ
  ♪   _   (    )ノ   )
     '´  ヘヽ (゚Д゚ )  ))
     r卯ミiノノ)))〉、 ・ ( ゚Д゚) たらりらったらーん♪
     iノ`(リ ´ヮノiヾ!( ゚Д゚) ●
      ⊂)水iつ ̄ヽ二フ       おめでとうございます姫様!
      く/_|j〉   《 ̄ ̄ ̄      もうすぐご飯出来ますよっ!!
       し'ノ    |

ミア「デスマーチか。失せろスキン顔!!
   ジョーカー、とっととケリをつけろ。もう22:21だ。
   明日の仕事に支障が出る」

鹿之介「Sir,Yes Sir」


鹿之介「誕生日おめでとう、フィーナ。時間が無いので彼女には小倉競輪場までの切符を用意してあるであります、サー」
     この隊形ならば体の痺れる率が飛躍的に上がるので、かなり高い確率で小倉競輪まで逝けます、サー」


鹿之介「道中も退屈させない作りとなっております、サー」





ミア「ふざけるなっ!
    どうなってるんだ貴様ら。ロクにお祝いできていないじゃないか!!
    姫様をなんだと思っているんだ!?
    アカのどん百姓め、ぶっ殺されたいか!!
    ラフターマン。貴様の言い訳は?」
フィーナ「いい訳ですか?」
ミア「アホ相手に質問するのは私の役目だ!
   モタモタしていると、目玉えぐって頭蓋骨でファックするぞ!!
   貴様等はもういい。私から姫様に祝辞を述べる。


   本日をもって姫様はウジ虫を卒業する
   本日から姫様は海兵隊員である
   兄妹の絆に結ばれる
   姫様のくたばるその日まで
   どこにいようと海兵隊員は貴様の兄妹だ
   多くは地球へ向かう
   ある者は二度と戻らない
   だが肝に銘じておけ
   海兵は死ぬ
   死ぬために我々は存在する
   だが海兵は永遠である
   つまり―――貴様も永遠である! 」


フィーナ:当時はこのようなネタが多く書かれていたわね。
鹿之介 :「この隊形ならば体の痺れる率が飛躍的に上がるので、かなり高い確率で小倉競輪まで逝けます、サー」の意味が分からないのだけど、覚えてる?
フィーナ:ごめんなさい、分からないわ
ポリン :暗号みたいね。意味不明。飲んだ勢いで書いてる?
鹿之介 :元ネタが何なのかも分からない。小倉競輪って九州だよね、どっから出たんだろう?
フィーナ:これはこのままで分析もせずに置いておきましょう。
鹿之介 :そうしようか。しっかし、これがフィーナ生誕記念第一回目の記述とは。
ポリン :これはノーカンじゃないのかしら?
鹿之介 :ノーカンにしたい内容だよね。





鹿之介 :昔話が出たついでに自分の事も触れよう。昔ね、煙草をモクモクにつけててね。今ではそう見えないらしいんだけど、それでも一ヶ月に2カートンはつけてた。
ポリン :ziipoに使われた形跡があるのはそういうこと?
鹿之介 :実はそのライターは現役でね。夏場になると蚊取り線香を点けるのに使う。その銀ちゃんとフィーナのziipoはね。
フィーナ:ゴールデンバットにカートリッジ型の交換機能のあるフィルターをつけて吸うスタイルだったかしら。
鹿之介 :PCの前で煙草はつける、コンビニ弁当を食べて酒を飲む。やりたい放題だったなぁ。
フィーナ:今でこそ、精悍とか颯爽とかいう言葉が使われるけど、あの頃の鹿之介は太っていたのよ。丸々と。
ポリン :絵に描いたような、
鹿之介 :デブオタ
フィーナ:ピザデブ。これ写真ね。肉付きの良い私が霧賀魔子に見える。
ポリン :何があって今の姿に?
鹿之介 :血液検査で引っかかってね。ダイエットとやらをやる事になったんだ。でも理由はまだある、そんなみっともない体型でフィーナのそばにいられるかね?
ポリン :現実にはいないよ?
鹿之介 :そんな事は関係ない。ただでさえ達哉に見劣りするのにそんなに丸くてどうする。一念発起して少しでもフィーナのそばに立てるよう、努力した。
ポリン :努力って何をしたの?
鹿之介 :糖尿病患者が使う食品交換表を使ったカロリー計算。当時は1日、1200kcalまで下げた。後は一時間の散歩に効果があったかな。止まらずに歩き続けるのがいい。
ポリン :それ、絶対に苦しいよね?
鹿之介 :ああ苦しい。とてもね。だがフィーナに近づけるかと思うと、苦しみは精神の開放に近づく。金竜飛と戦う前の矢吹丈って感じかな。ただし、二ヶ月で17kも落ちたので怖くて止めてしまった。再開してからの苦労が本番だったね。
ポリン :フィーナ姫を愛する心がダイエットを成功させる………?
鹿之介 :煙草も止められるよ。歯の裏は真っ黒、キスすれば臭くて苦い。フィーナが嫌な思いをしながら応じているかと思えば、止められる。止めようと思える。止めなければならない。
ポリン :
鹿之介 :つまり、嫁を思う心が強ければ、それなりのダイエットとか煙草はどうにでもなる。ならない人は、嫁より飯や煙草が大事だと言えないこともない。
ポリン :何か、言うことある?
フィーナ:ポリン、これが本気よ。
ポリン :長生きするわ
鹿之介 :死んでたまるか!
フィーナ:!!
鹿之介 :何を驚いて?
フィーナ:この十四年間、いつ死んでもいい。昔、一度死んだと、妙な達観を必ずしていた人が、死を拒絶したことで、少し、驚いてしまったの
鹿之介 :必ずだったか…。
フィーナ:ええ、必ずよ。
鹿之介 :そうか。ついに自殺願望からも抜け出したか。本当に遅かったが、まあ、いい事だと思うよ。
ポリン :フィーナ姫を愛すれば自殺願望も消えます。皆さん、見習ってください!!(笑
フィーナ:ダイエットも禁煙も出来ます!!(笑
鹿之介 :ただし、頭の良し悪しは解決しません。俺のようなアウトサイダーは、どこに行っても、死ぬまではみ出し者です。過度な期待はせぬように!!






鹿之介 :昔話の締めくくりは14年前にmyブームとして大流行したFMJで。この先、下手すれば一生、もうあの頃の話題には触れないだろうし。
フィーナ:申し訳ないのだけれど、あまり自信がないわね。
鹿之介 :俺がジョーカー、君がラフターマン。ゴーマー・パイルと軍曹しか思いだせないんだよね。我が青春のアルカディアより酷いうろおぼえ。
フィーナ:貴方にも自信がないようでは困るわ。
鹿之介 :昔話の時はググらずにうろおぼえで、間違いだらけで突っ込もう。では。



ミア  :私が先任軍曹のミア・クレメンティスだ。貴様等豚娘を一人前の海兵隊に導く死の司祭だ。
口でクソをたれる前と後でSirと言え!
お前達は厳しい私を嫌う。しかし学ぶべき所も多いはずだ。
そして私は差別が嫌いだ。紙のように燃える女、無修正イラストを買って喜ぶキモオタ、ホームで余人の邪魔をする鉄オタ、ガチャゲーにぶち込むマヌケ、宇宙の無法者、三越伊勢丹やラ・ムー、デイオで買い物をしている阿呆、すべて平等に値打ちが無い!
そこの新人、貴様の名は?
ポリン :Sir,帝国貴族令嬢にして錬金術師、ポリンです。Sir!
ミア  :ふざけるなっ。貴様はトカーガの錬金術師だ。ゴーラムと叫んでみろ!
ポリン :Sir,ゴーラム! Sir!
ミア  :ふざけるな、聞こえんぞ!!
ポリン :Sir,ゴーラム!! Sir!
ミア  :タマ落としたか、そんな声でイルミダス兵を殺せるか!!
ポリン :Sir,ゴーラム!!! Sir!
ミア  :よく見ろ、これがイルミダス兵を殺す顔だ!! ゴーラム!!!!!
ポリン :Sir,ゴーラム!!! Sir!
ミア  :迫力なし。練習しとけ。


雛井ポ :コレッテドウイウネタナンデスカ?
ミア  :どのクソだ!アカの手先のおフェラ豚!! 貴様か!?
仁礼栖香:Sir,No Sir!!
ミア  :貴様だろう!
エリカ :Sir,No Sir!!
雛井ポ :い、今の私です!
ミア  :そっちのクソか。いい度胸だ。そこのトカーガ人より胸があるだけのスタイルに自信があるようだな!?
雛井ポ :そんな事ありません!
ミア  :口でクソをたれる前と後にSirを付けろといったはずだ!! 
     ド新人、貴様の仕事は?
雛井ポ :Sir,御一夜市長と御一夜鉄道の代表取締役兼運転手であります、Sir!
ミア  :ふざけるなっ! 御一夜市長なんてものはJKが思いつきで出来る仕事だ。それが勤まらない貴様は海兵隊の面汚しだ!
雛井ポ :Sir,私、頑張れます。まだ頑張れます!!Sir!
ミア  :黙れスキン顔!貴様は余計な事を言わずに電車の運転をしていろ!!
雛井ポ :Sir,Yes Sir!


ミア  :なんだこのたぷついたものは?
エリカ :Sir,ワタクシのおっぱいでございますわ! Sir!
ミア  :そこのトカーガ人とスキン顔に申し訳ないと思わないのか!?
エリカ :Sir,ある人は、無い人の気持ちなど分かるはずがありませんわ。特にピープルの気持ちなど特にSir!
ミア  :ふざけるなっ、聞いているだけで嫌になる。貴様の態度は現代セレブの醜さだ!
その脂肪でチンポ挟むんだろう!
エリカ :Sir,Yes Sir!
ミア  :変態の貴様は尻穴も使うんだろう!?
エリカ :Sir,Yes Sir!
ミア  :舐めた口を利きやがって。姫様のケツの向こうからピーナッツを探し出して食え!


ミア  :貴様の趣味は?
仁礼栖香:Sir,散歩であります、Sir!
ミア  :ふざけるなっ! 貴様の趣味は尻穴奴隷だ! 汚いケツに尻尾をつけてエステルさんみたいに首輪をつけて四つんばいで公園を散歩するのが貴様だ!!
エレノア:ぶっ!
フィーナ:(エステル…貴方…)
ミア  :勝手に笑うクソバカは誰だ!? 貴様も尻穴奴隷だろう!!
エレノア:Sir,No Sir!!
ミア  :ふざけるなっ! カウボーイ、もう出番が欲しいか!
エレノア:Sir,Yes Sir!!
ミア  :何だこの胸は? 貴様等巨乳には口で言っても分からん。口を開けカウボーイ!!
エレノア:Sir,Yes Sir!!
ミア  :トカーガ印の巨乳薬だ。たっぷり味わえ! 効果が出れば八月で最強の巨乳キャラだ!そして聞いて驚け、これで貴様の出番は終わりだ!


ミア  :続けてよろしゅうございますか?
仁礼栖香:Sir,Yes Sir!
ミア  :私の姫様の部屋が肛門臭いのはすべて貴様のせいだ! どうして尻穴を使う?
仁礼栖香:Sir,喜んでもらいたいからです Sir!
ミア  :ふざけるなっ、肛門臭いのを喜ぶマヌケはいない。喜んでいるのは貴様だ!
仁礼栖香:Sir,私、本当は尻穴奴隷が嫌なんです!ただ、彼がそれで喜んでくれて、気持ちよくなってくれるのがうれしいんです。Sir!
ミア  :尻穴を掘られるだけ掘られてマスかきを手伝ってもらう外交儀礼の無い奴め、きっちり見張るぞ!!





ミア  :貴様等も十四年ぶりだな、ラフターマン、ジョーカー!
フィーナ:Sir,軍曹と再会できて光栄であります Sir!!
鹿之介 :Sir,軍曹と再会できて光栄であります Sir!!
ミア  :ふざけるなっ! 月に十四年間戻れなかったのが貴様等だ。貴様等はムリグソンのクソをかき集めた値打ちしかない!
ラフターマン、貴様の言い訳は?
フィーナ:Sir,月に戻る戻らないは関係なく、この十四年間に月の光を浴びながら自分の生きてきた道に後悔はありません、Sir!
ミア  :………。
雛井ポ :………。
仁礼栖香:………。
エリカ :………。
エレノア:………。
鹿之介 :クイクイ
フィーナ:あっ。コホン。Sir,言い訳でありますか? Sir!
ミア  :アホ相手に質問するのは私の仕事だ!
今や貴様は立派な愛知県民となった!貴様も知事のチンポ吸うんだろ!?
フィーナ:Sir,No Sir!!
ミア  :ふざけるなっ! 三河の田舎者は愛知県知事のリコールを他人事だと思っていて少しも協力しない。つまり知事派だ。知事のチンポ吸うんだろ!?
フィーナ:Sir,No Sir!!
ミア  :私の愛する達哉さんのチンポを吸う気だな、そのゴルフボールを吸い込むような口で!


鹿之介 :Sir,フィーナは自分のチンポを吸うであります。Sir!
ミア  :ジョーカー!貴様の汚いネタには聞き飽きた!(鹿之介の腹を殴るミア。うずくまる鹿之介)
鹿之介 :いかん、十四年前と違ってパンチが重い…
ミア  :聞いて驚けジョーカー! 十四年経っても体が成長しないのは結先生だけだ!! それと口でクソをたれる前と後にSirをつけろ!
雛井ポ :Sir,私、気づいちゃいました。私、皆さんより十年以上若かったんですね!Sir!
ミア  :スキン顔!次に年齢の話しをしたら目玉をくりぬいて頭蓋骨ファックしながら、貴様の尻穴にぬいハチを突っ込んで、京王閣競輪の第二センタースタンド(2020年にはありません)のてっぺんからぼん投げてやる!
ジョーカー、首を絞めろ! 自分の手で締めるな。私の手を使え! 手を引っ張るな! 首を差し出し締りに来い!!
鹿之介 :Sir, ぐぁっっ……。Sir!
ミア  :その薄汚いネタを止めろ。今すぐに顔面に伝えろ!
鹿之介 :Sir, 出来ません……。Sir!
ミア  :死ぬか!?
鹿之介 :Sir, Yes Sir!
ミア  :私のせいで死ぬか!?
鹿之介 :Sir, Yes Sir!
ミア  :さっさと死ね!!
鹿之介 :Sir, No Sir!
フィーナ:戦士の銃は我が銃!!
ミア  :どうしてそこにコスモドラグーンがある!?
豚娘ども、どうして奴から銃を奪わない!?
仁礼栖香:Sir,安全装置がはずされており近づけません。Sir!
ミア  :ラフターマン、その銃をこちらへ寄越せ。思考回路がショート寸前かボケッ!
フィーナ:カチャ…(構える)
ミア  :パパとママの愛情が足りなかったのか、貴様




鹿之介 :十四年ぶりに書いたけど、迫力なし、練習しとけって感じになった。昔のキチガイっぷりは取り戻せないねぇ。やめときゃ良かったかも。
フィーナ:それでは皆さん、パパとママの愛情を思い出しながら明日も生きてください。
ポリン :ふざけるな、聞こえんぞ!


どうなってんだ、貴様!