5 ヴィルガスト会戦 第三軍は何をモタついとるか。鹿之介にも困ったものだ



アリン:
後追いの人のファンナ、締め切り時間が21:00過ぎです!

鹿之介:
帰宅途中だ。
頃合いを見て歩道に乗り上げ、自転車を止めてスマホでチェック。
忙しいなぁオイ。

ポリン:
御託はいいから早く確認しなさい。

鹿之介:
堡塁は陥落。応戦する…と。

ポリン:
これであと十分時間が稼げたわ。
急いで帰るわ!

鹿之介:
よっこらせっと。
あと十分で帰れるかな?

ポリン:
いいから漕ぎなさい。
それとも私に漕がせる気!?

鹿之介:
分かった分かった、すぐに発進する。

アリン:
帰りにファミチキを買って祝宴をあげましょう!

ポリン:
駄目よ!!

フィーナ:
私達、どうやって移動しているのかしら?

鹿之介:
帰宅途中で終わるオークションは諦めよう!!

ポリン:
駄目よ!!





アリン:
フィーナさんの出品です。



鹿之介:
どうしたゼーダ、何故落札しない。
いや、入札しない!?
貴様はそこのファンではなかったのか?

ポリン:
まさか、支払いで揉めてるんじゃ…。

アリン:
わが軍と同じで、描く出品物への入札と落札による出費で火の車だと思います。

フィーナ:
全くだわ。そろそろアリシアの出品をしてもらいたいとことだけれど。

アリン:
リクエストを受けてくれる方が出品しました。
メッセージも来てます。





鹿之介:
ようし、入札だ。いや待った!

ポリン:
何よ!?
これ、ポーツマス条約よ。
アリシアの出品も見込みが無いのだからさっさと申し込みなさいよ。

鹿之介:
実は依頼内容の準備をしていたのだが、その内容が間違っていた。
再検討するのでリクエストの件は次回へまわそう。
来月にでも再出品されるから、その時に盤石な依頼内容を固めておく。

アリン:
では作戦続行ですね。
きましたよ、アリシア!!
ポーツマス条約を後回しにして正解でしたね!!




鹿之介:
え?

ポリン:
え?
じゃないわ。総攻撃よ!!

鹿之介:
しかしこれ、見ても誰だか分からんのだが。

ポリン:
文句ばかりね。アリシアって書いてあればアリシアなの!
早く撃ちなさい!





鹿之介:
申し訳ないのだが、パッと見ても誰だか分からん絵にこれ以上は撃てない。
あと、死んでるから確認は出来ないのだが、大佐も見て分からないものはいらないと思う。
それでもクロパキトンはまだ出せるようだ。よく出せるなぁ。ここは我々の負けだ。
リクエストの人の再出品を待とう。
これまでの傾向なら二月末には再出品される。
それまでどうする…。
思い切ってファンナに集中する、ファンナ会戦も案にはあったが。


フィーナ:
クロパキトンの傾向を見ていると、姫姉妹や半裸の絵には攻撃を集中するようね。
ファンナ会戦は、落札できるという意味ではうまくいくかもしれないけれど、アリシアには繋がらないわ。


鹿之介:
リクエストを待ちながら静観しよう。
一応の入札は行うが多分、もう駄目だろう。
長期戦になればなるほどこちらは出せなくなる。








鹿之介:
ここのファンナは俺が落札していたが、触手は困るのでクロパトキンに譲る。


アリン:
ウィンディーネの所でファンナ出品!
どうでしょうね?





鹿之介:
やるだけやってみるか…。





鹿之介:
アリシアに40000使ってすぐに25000が出せる。
給料も良くてボーナスなんて洒落たものも貰っているんだろうな。
うちはリクエストで描いてもらう方針なので、これ以上は打ち込まない。








ポリン:
やるわね。
さすがはクロパキトンと呼称されただけはあるわ。
いくらでも後ろから出てくる。


フィーナ:
アリシアで40000が1月28日。
ファンナ25500が2月3日。
このクリスは22000で2月5日。
この短期間で90000円をこのヴィルガストのイラストに使える。
今後はどうやって撃ち合うつもりかしら?


鹿之介:
………。
まず、ファンナ、クリス双方には6門を撃つ。
クロパキトンに出血を強要しつつアリシアが出品されたら、第三軍総攻撃で仕留める。
予備兵は艦これ×三越年度予算800000から一部転戦、短期決戦用として最大300000を用意。
第一次総攻撃では競輪グランプリから転戦してきた、松戸第七師団(57000)が主になるので追加は43000で良い。
100000なら落札に持って行けそうだが、問題は三点。
一つはそのアリシアは見て誰だか分かるのか?
二つは第一次はともかく、二次三次となると総額が読めない。
三つはリクエストの人なら4門。A3で依頼を検討しているから6門ぐらいでいけるのではと思っている。


ポリン:
良い提案ね。
実行なさい!!


フィーナ:
はっきり言わせてもらうけど、鹿之介の経済力で相手に出来ないわ。
引きなさい。
出費はしていないけれど、時間の精神の無駄よ。


鹿之介:
うむ。そうだな。
これはいい機会だ。
リクエストの再出品を待とう。
俺のヴィルガスト界の冒険は終わりだ。


アリン:
軍司令官、逃げるんですか!?


鹿之介:
このままでは自滅するだけだ。撤退する!


アリン:
せめて釣り上げ入札だけでも、クロパキトンに一矢報いるべきじゃないんですか、そうじゃないんですか!?


鹿之介:
アリンの言いたい事は分かる。
俺がこのまま引けば、そのうちにクロパキトンは4100円とかで落札するだろう。
悔しいよな、俺もそう思う。
悔しい、一矢報いたい。だからこそ、入札をしないのだ。
アリン、分かってくれ…!


ポリン:
つまりね、値が付かない事で絵師が描かなくなる状況を作り出そうとしているの。
出費できない者が最後の取れる手段ね。
オクイラではそこらで見てきた光景よ。最後は一人になるの。
そしてその一人に絵師が自力で釣り上げを行って最後の一人もいなくなるの。
そうして廃業していった絵師がどれほどいた事か…。
アリン、見ていなさい。



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1 入札は気合いだ、しり込みする前に実行せえ!!


2 ライスシャワー永久堡塁を撃て


3 フィーナか。月の姫様一人がオクイラの荒廃を決めるのか


4 カプセル戦記 ワシら入札者なんか、消耗品ですけぇに


5 ヴィルガスト会戦 第三軍は何をモタついとるか。鹿之介にも困ったものだ


6 ポーツマス条約 自分以外の入札者はすべて敵です。こいつ、オクイラのやりすぎで狂っとるがです!


7 応戦せず 自分はご機嫌斜めがです!! 


8 司令部のフィーナです。そこから落札は見下ろせますか!?